由利・三津木探偵小説集成4 蝶々殺人事件無料ダウンロードkindle
由利・三津木探偵小説集成4 蝶々殺人事件
によって 横溝 正史
4.2 5つ星のうち(2人の読者)
由利・三津木探偵小説集成4 蝶々殺人事件無料ダウンロードkindle - 内容紹介 コントラバス・ケースから発見された歌姫の屍体――張り巡らされた緻密な犯罪の謎に由利先生が挑む! 本格探偵小説の粋を凝らし、坂口安吾から絶賛された表題作から、未完作品『神の矢』『模造殺人事件』まで、全10編を収録。シリーズ全4巻、堂々完結。 【目次】 盲目の犬 血蝙蝠 嵐の道化師 菊花大会事件 三行広告事件 憑かれた女 蝶々殺人事件 カルメンの死 神の矢 模造殺人事件 付録1 神の矢(むつび)版 付録2『蝶々殺人事件』あとがき(月書房版) 編者解説 日下三蔵 内容(「BOOK」データベースより) 華麗な本格。安吾が絶賛した表題作から幻の未完作品まで、全10篇! 商品の説明をすべて表示する
由利・三津木探偵小説集成4 蝶々殺人事件の詳細
本のタイトル : 由利・三津木探偵小説集成4 蝶々殺人事件
作者 : 横溝 正史
ISBN-10 : 4760150544
発売日 : 2019/2/26
カテゴリ : 本
ファイル名 : 由利-三津木探偵小説集成4-蝶々殺人事件.pdf
ファイルサイズ : 25.5 (現在のサーバー速度は24.34 Mbpsです
以下は 由利・三津木探偵小説集成4 蝶々殺人事件 の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
表題作の「蝶々殺人事件」は、金田一のデビュー作「本陣殺人事件」と同時期に発表された作品である。「本陣」は、第1回「日本探偵作家クラブ賞」を受賞したが、坂口安吾はこれを愚挙だと語っている。「本陣」は、理論と推理によって密室トリックを解くことがほぼ不可能だからである。作者以外に解けない謎は、謎ではなく自己満足にすぎないというのが、その理由らしい。私個人としては、「本陣」のほうがはるかに好きである。安吾が「蝶々」を高く評価しているのは、この作品が「探偵小説」ではなく、「推理小説」として、まっこうから作者が読者に知的勝負を挑んでいる作品だからである。金田一人気の中で、埋もれていった感のある作品ではあるが、本格志向のある読者なら、存分に楽しめる作品だろう。「蝶々」は、一連の由利シリーズの中では、唯一の超本格推理小説である。「菊花大会事件」と「三行広告事件」は、「鬼畜米英」なんて言ってた時代の影響をモロに受けた作品。「憑かれた女」は、昭和23年に書き下ろされた作品だが、実は昭和8年に発表されたノンシリーズ作品を由利シリーズに改稿したもの。原形作は角川文庫の「喘ぎ泣く死美人」に収録されている。「盲目の犬」「血蝙蝠」「嵐の道化師」は、それぞれ戦前、書き下ろしで発表された「人形佐七シリーズ」の「狼侍」「蝙蝠屋敷」「嵐の修験者」に改稿されたことがある。「カルメンの死」は、最後の由利シリーズ作品。あとは中絶作。「神の矢(「ロック」版)」「模造殺人事件」は、近年、別の本に収録されたことがあるので、既読の方も多いだろう。「むつび」版「神の矢」は、今回が初収録で、「ロック」版の原形作。巻末付録として、「蝶々殺人事件」の初刊本のあとがきも収録されている。ついでに中絶作の「皇帝の燭台」も収録して欲しかったところだが、「幽霊鉄仮面」「深夜の魔術師」「夜光怪人」(オリジナル版)などの由利・三津木シリーズのジュブナイル作品と共に別巻にまとめられることを期待したい。
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