科学と仮説 (1959年) (岩波文庫)

科学と仮説 (1959年) (岩波文庫)の詳細

この本を読んだのはだいぶん前のことになりますが、たしか、電子が原子核の周りを回とういうような原子モデルを日本の長岡半太郎が提唱していると言及している記述があったと記憶しています（ひょっとしたら同じ著者の『科学の価値』の方だったかも・・・間違ってたらゴメンナサイ）。アーネスト・ラザーフォードが長岡半太郎が提唱したモデルと同じような原子モデルを提唱したのは、この本の原著の出版年の後だったと思うので、ラザフォード以前に長岡半太郎の原子モデルはヨーロッパでも認知されていたのだと思い知らされます。後年、ラザフォードは、長岡半太郎の研究成果のことは知らなかったとして、ノーベル物理学賞を受賞することになります。