身近な花の知られざる生態本ダウンロードepub
身近な花の知られざる生態
によって 稲垣 栄洋
4.3 5つ星のうち(1人の読者)
身近な花の知られざる生態本ダウンロードepub - 本書は、NHKラジオ深夜便「花の魅力 花のふしぎ」で人気の著者最新刊。昆虫をあざむき、鳥たちを魅了する。美しい花々のすごい生き残り術とは? 植物が花を咲かせるのは、自らの子孫を残すためである。花が美しい花びらを持っているのは、花を目立たせて、昆虫に見つけてもらうためである。そして、芳醇な香りや甘い蜜で昆虫を誘うのである。花の美しい色も、複雑な形も、すべては昆虫に花粉を運ばせるためである。こうして、色とりどりの花々が咲き乱れているのだ。(「はじめに」より抜粋)○本書の目次より○バラ―綺麗なバラにトゲがある理由/マーガレット―恋する乙女たちの数学/ミズバショウ―スカンク呼ばわりされる花/スィートピー―誰がために花は咲く/アザミ―人類が初めて出会った雑草/コスモス―秩序ある花のひみつ/ポインセチア―クリスマスは似合わない/ヤドリギ―神聖なパラサイト……
身近な花の知られざる生態の詳細
本のタイトル : 身近な花の知られざる生態
作者 : 稲垣 栄洋
カテゴリ : 本
ファイル名 : 身近な花の知られざる生態.pdf
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以下は 身近な花の知られざる生態 の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
8月に発売された筆者の新書版『たたかう植物ー仁義なき生存戦略』が非常に面白かったので、筆者の新著が出たら買おうと思っていたのだが、すでにその直後の9月に本書が発売されていたようだ。正直、本書の値段が新書版の倍以上であったため、躊躇する気持ちもないではなかったのだが、筆者の本なら間違いないだろうと思い、買って読んでみることにした。しかし、実際に読んでみた本書には、高い割には思っていたほどの内容が感じられず、残念ながら、期待外れであったといわざるを得ない。本書では、本文212ページを、春、初夏、夏、秋、冬に分け、総計47種の花の物語を紹介しているのだが、1ページを丸々花のイラストに充てているので、実質47ページ水増しされており、1種平均の正味ページ数は、3ページ強しかない。その中身も、わずか3ページ強の枠の中で、花の名前の由来が全ての花についての定番の話題となっており、それを始めとするその花にまつわるちょっとした雑学的な話題が大半を占めているのだ。たしかに、それはそれで為にはなるし、そうした話題に対する筆者の目の付けどころや語り口の上手さはさすがだとは思うものの、それと同時に、内容の深みのなさも感じざるを得ないのだ。前記『たたかう植物ー仁義なき生存戦略』で紹介されている植物と病原菌・昆虫・動物の間で繰り広げられている狐と狸の化かし合いのような生存競争には、進化の巧妙な仕組みに感嘆させられるような奥深さが感じられたのだが、本書ではそうした話題は、昆虫に花粉を運んでもらうための花の色や構造といった花の側のワンパターンの工夫が再三にわたって語られているのが目立っており、はっきりと物足りなさを感じてしまうのだ。率直にいって、ボリューム的に新書版と変わりがないうえにこの程度の内容で、1,728円も払わなければならないというのは辛い。1,000円未満の新書版としての発売が相当の本だと思う。
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