東洋的な見方 (角川ソフィア文庫)本ダウンロードepub
東洋的な見方 (角川ソフィア文庫)
によって 鈴木 大拙
4.7 5つ星のうち(2人の読者)
東洋的な見方 (角川ソフィア文庫)本ダウンロードepub - 「来るべき『世界文化』なるものに対して、われら東洋民族の一員として、それは大いに貢献すべきものをもっておる」--。アメリカ、イギリスの諸大学で教鞭を執り、直に西洋思想にふれた大拙だからこそ看破できた東洋思想の優れた特性。曰く「世界の至宝」が、二分性の上に成り立つ西洋思想の不備を補い、互いに補完し合うことで、真の世界思想を可能にする。帰国後に執筆され、大拙自ら「近来自分が到着した思想を代表するもの」という論文十四編すべてを掲載。大拙の思想を最もよく表す最晩年のエッセイ集。解説・中村元/安藤礼二【もくじ】序東洋思想の不二性 東洋「哲学」について現代世界と禅の精神東洋学者の使命自由・空・只今このままということ東洋雑感「妙」について人間本来の自由と創造性をのばそう荘子の一節--機械化と創造性との対立への一つの示唆--東洋的なるもの--幽玄な民族の心理--東洋文化の根底にあるもの近ごろの考え一項日本人の心 アメリカにおける鈴木大拙博士 --『東洋的な見方』の解説にかえて 中村元 最後の大拙 --『東洋的な見方』文庫版解説 安藤礼二
東洋的な見方 (角川ソフィア文庫)の詳細
本のタイトル : 東洋的な見方 (角川ソフィア文庫)
作者 : 鈴木 大拙
カテゴリ : 本
ファイル名 : 東洋的な見方-角川ソフィア文庫.pdf
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以下は、東洋的な見方 (角川ソフィア文庫)に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
前に『仏教の大意』を読んで、すごくよかったので続けて読んだ。『東洋的な見方』の方は、コラムを集めたもので、大筋テーマが似ているが、それぞれ書かれている目的が微妙に違うので、読み進めていてこのままもっと!と思ったら、テーマがちょっとずれてしまって若干消化不良。前半の「東洋思想の不二性」は、東洋がまだ物が二分しないところから考えていくのに対して、西洋は、物が二つに分かれてから物事を考えるという風にわかりやすく違いを提示している。なるほど。だから西洋の方には、東洋の曖昧さが許せないのだろうな。そしてその曖昧さ=妙という概念を語る段もある。それってなんかわかるな。日本人的。すごく真宗的だと思う点は、東洋人は「考えれないところから出立する」というところ。西洋は「考えられない」ところをそのまま放置する。この東洋的見方から、往還二相の回向は、一円相であると。循環端なき円環とする。二分性からはわからないとしている。往還二相の回向は、同時性があるということかな。分けられない。もう一つ面白いテーマは「自由・空・只今」。禅的な解釈だけれども、現れるけれども、見えるときにもうそれは底に見れないというような話は面白い。肯定して否定し、否定して肯定する矛盾の同一性である。これがわからぬと、上来の所述は全くわからなくなる。矛盾の連続でしかないと考えられよう。わからないことが多いが、その中で「わからないということをわかっている」ということだな。鈴木師の本は2冊しか読んでいないが、自分としては初心者には『仏教の大意』の方をお薦めする。こちらは鈴木師の哲学を少しずつエッセンスをしりたいという場合向き。意外なことに、その後この東洋と西洋の違いということで物事を見ていくとすごく現象把握がしやすくなったので、かなりおすすめ。
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