楽毅(二) (新潮文庫)本無料ダウンロード
楽毅(二) (新潮文庫)
によって 宮城谷 昌光
4.6 5つ星のうち(13人の読者)
楽毅(二) (新潮文庫)本無料ダウンロード - 内容紹介 祖国中山は自分にとって小さすぎるのか――。楽毅の憂色は濃く、深い。四度にわたる隣国・趙の侵略。宰相だった楽毅の父は自ら望んで死地へ赴き、祖国は国土の大半を失った。趙の侵略はとどまるところを知らず、戦火が絶えない。が、祖国の君臣は方策を講じず、内外で声望の高まる楽毅を疎んじ続けた。苦難の戦いを強いられた楽毅はどこに活路を見出し、いかに理想の自己を貫いたか。 内容(「BOOK」データベースより) 祖国中山は自分にとって小さすぎるのか―。楽毅の憂色は濃く、深い。四度にわたる隣国・趙の侵略。宰相だった楽毅の父は自ら望んで死地へ赴き、祖国は国土の大半を失った。趙の侵略はとどまるところを知らず、戦火が絶えない。が、祖国の君臣は方策を講じず、内外で声望の高まる楽毅を疎んじ続けた。苦難の戦いを強いられた楽毅はどこに活路を見出し、いかに理想の自己を貫いたか。
楽毅(二) (新潮文庫)の詳細
本のタイトル : 楽毅(二) (新潮文庫)
作者 : 宮城谷 昌光
ISBN-10 : 4101444285
発売日 : 2002/3/28
カテゴリ : 本
ファイル名 : 楽毅-二-新潮文庫.pdf
ファイルサイズ : 20.62 (現在のサーバー速度は24.59 Mbpsです
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楽毅の名を成さしめたのは、戦国の七雄の内、5か国の連合を成功させ、その総大将として宿敵「斉」を滅亡寸前まで追い込んだ。という、諸葛孔明の天下三分の計にも匹敵する、壮大な戦略を立て実行した事だと思う。しかし楽毅は中山国の大臣の家柄だと言われるが、歴史上明らかになっているのは戦国の七雄の一つ「燕」に仕えてから。そこで、記録ではあまり明らかにされていない楽毅の前半生を、その頃に起こった歴史的事件、趙 武霊王の台頭、彼に因る中山国の滅亡、という事実から、楽毅ほどの名将で中山国大臣家の人間ならば、中山国の滅亡を食い止める戦いにも活躍している筈。という想像の元、中盤までは武霊王との闘いを中心に物語は進んで行く。これにより、物語終盤までは武霊王の物語のようにもなっている。武霊王を楽毅の前半生での宿敵のように扱い登場させる事に因って、武霊王の胡服騎射のエピソードが登場したり、彼の無残な最期も物語で語られるのだった。また若い頃に斉へ留学していた事で、孫子(孫臏)の兵法を会得していたり、尊敬する偉大な人物として、孟嘗君が活躍する。更に、趙と因縁が深い関係で、趙の平原君が登場したりして、戦国四君のうち2人も登場させている。他にも秦の天下統一を半ば成し遂げたと言われる昭襄王が、中盤からこの時代をミスリードさせるフィクサーのように存在感を増し、西帝東帝の故事や、彼に登用されて、後に次々と周辺列強を失墜させた白起将軍の活躍し始めも語られたり、戦国時代の離合集散の中、同盟の組み合わせで世の中の流れを作っていった縦横家「蘇代(蘇秦)」も、「燕」の謀臣として、楽毅と共に活躍する様子が描かれている。このようにして、楽毅の物語に場を借りて、楽毅と同年代に生きた歴史人物の活躍を広く扱った内容は、歴史好きな筆者の知的好奇心を大いに刺激してくれた。是非、この世界を堪能して頂きたい。基本的に大変楽しめたのだが、幾つか気になった点を記すと、これはこの先生特有の事だと思うので、先生のファンならお馴染みかも知れませんが、地名や人名などを歴史書で使われる漢字を正確に書いている為、難読漢字のようになり、途中で読みが判らなくなり、この特殊漢字の用法に慣れない人は混乱するかも知れません。それと、説明が重複する箇所が度々あり、クドく感じてしまったり、展開にブレーキがかかってしまう感覚があるかも知れません。第一巻:斉での留学。武霊王の中山国征服の野心。第一次侵攻の防衛戦。第二次侵攻の籠城戦の様子が描かれる。特に籠城戦では趙の攻城軍大将の趙与将軍との攻防が、酒見賢一さんの「墨攻」のように手に汗握ります。第二巻:中山国の都、霊寿が陥落、そして救援を乞う為に隣国「燕」に行く。そこで楽毅が仕官する端緒と成った郭隗の故事成語「隗より始めよ。」のエピソードが登場する。
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